デイナイトケアに必要なスキル

デイナイトケアとは精神疾患を抱えた患者に対して、午前から夜まで1日かけておこなうリハビリテーションです。デイナイトケアの目的は患者の夜型となった生活リズムを昼型へと修正し、社会復帰を目指すことにあります。精神疾患を抱えると多くは睡眠障害があらわれて睡眠を取る時間が昼間となり、生活リズムが夜型へとなりがちです。また、精神疾患を抱えた人は一定期間治療を行うことによって人や社会との関わりが薄れていき、社会復帰への希望も薄れていく人が多いです。参加する精神科の看護師は患者をサポートするためにコミュニケーションをもとにしたケアをしたり、患者を観察して状況などを医師に伝えたりします。

デイナイトケアを行う看護師に必要なスキルはコミュニケーション能力と観察力、精神的な強さになります。精神疾患を抱えると、コミュニケーション能力が下がってしまう人が多いです。患者自身が話をしてくれなくなった場合は、看護師の高いコミュニケーション能力が必要となります。患者のコミュニケーション能力が下がるということは、患者自身が自分の想いを伝えることも難しくなることです。看護師は患者の状況を医師に伝えなければなりませんので、鋭い観察力も必要です。

多くのデイナイトケアは朝の9時から夜の8時ごろまでおこない、慣れないことを行うことによってストレスが溜まる患者もいます。医師や看護師のいうことをきかなくなるケースがあり、薬を飲まなければならないのに拒否したり看護師に対して暴言や心無い言葉で攻撃したりする患者もいます。粘り強さと怯まない精神的な強さもデイナイトケアを行う看護師には必要です。