看護師のデイナイトケアにおける仕事内容

外来療法の一種である精神科のデイナイトケアは、精神疾患の治療方法のひとつとして実施されています。心の悩みを取り除くには十分な休息とストレス解消が必要ですが、それに加えて社会復帰のサポートも並行することが大切です。休職期間が長引くほど、職場復帰が怖くなるという声は少なくありません。ストレス耐性を高めたい、コミュニケーション能力を磨きたい、といった状況では集団行動や集団生活が求められるのです。ひきこもりの状態にあれば、コミュニケーション能力を磨くにも無理があります。

精神科デイナイトケアで看護師がするべきことは、患者さんの心のサポート、仲間たちとの調和の促進などです。心に傷を持っている患者さんが多いため、会話やカウンセリングを通して癒してあげる必要があります。デイナイトケアのプログラムには料理教室、サークル活動、就業サポートなどもあり、患者さんの目的に応じて提供されています。精神科デイナイトケアは健全な日常生活を取り戻すためのプログラムであり、訓練としての側面もあるのです。

デイナイトケアの看護師は、作業療法士、心理士などと連携を図って業務にあたります。デイナイトケアはデイケア、ナイトケアと比べて活動時間が長く、利用する患者さんは本格的な社会復帰を考えている方が目立ちます。看護師に求められることは、患者さんの生活リズムを健全にすることです。また仲間との協調性を得る、患者さんの家族をサポートする、認知行動療法を導入する、などの対策も重要になります。