デイナイトケアの活動とその目的

精神科のデイナイトケアとは、精神疾患の患者が日常生活や社会復帰を目指して自立するためのリハビリ施設のことをいいます。デイナイトケアはデイケアの一種です。デイケアの中でも一番長い時間を使って実施されるのがデイナイトケアになります。

精神科のデイナイトケアの患者は、精神疾患の再発を防いで日常生活を送ることを目指します。文化活動や運動など、組まれたプログラムをこなして精神の安定を図り、患者同士で関わることでコミュニケーション能力を鍛えていきます。さらに、時間通りの規則正しい生活を送ることで、生活リズムを整えて精神の安定に繋げることもデイナイトケアの目的です。活動内容には社会の季節ごとの行事に参加する社会参加支援活動や、自分の病気の理解を深めて上手く付き合っていく方法を学ぶ心理教育や、体を動かして心身ともに健康になる運動系の活動もあります。自分の趣味を楽しんだり、もの創りをすることで自分と向き合ったりすることも活動の一つです。また、グループワークで気持ちを分かり合うなど、社会復帰のための就労プログラムなども行われています。

デイナイトケアでは、朝から夜の10時間を施設で過ごします。食事や掃除の合間にプログラムをこなして、夕食を食べて帰宅するのが一般的な流れです。精神疾患を抱替える人の中には、規則正しい生活を送ることが出来ない人も多いため、生活リズムをと整えることがケアの目的です。また、患者の状況に合わせて、3時間程度のショートケアもあります。施設に通うということだけでも、生活リズムが整うので効果的です。