デイナイトケアで看護師ができること

精神科デイナイトケアの現場では、患者の病気などによる命の危機に遭遇することはほとんどありません。そのため穏やかに働ける職場に行きたいという看護師からよく選ばれています。精神科デイナイトケアでは患者さんの心身を健全にすることが目的です。スポーツやクラブ活動を通し、集団での協調性を身につけていくのも一環です。お花見やクリスマスなど、季節に応じたイベントもあります。精神疾患を患っている方は生活リズムが崩れていることが多く、これを改善していくのも大きな目的です。

精神科デイナイトケアの職場によっては、生活習慣病対策を導入しているところもあります。不規則な生活が続いていると、肥満や高血糖、高血圧などの発症率を高めます。これらの生活習慣病は併発することが多く、健全な社会復帰を妨げる原因になるのです。生活習慣病予防のためには早寝早起きが大切で、それにより生活リズムを整えられます。あとはバランスのよい食事、身体に大きな負担がかからないレベルの運動を意識します。

精神疾患を改善するにはストレスを取り除くことが要ですが、そのために運動が役立つのです。運動やスポーツをすれば脳が心地よい疲労感を覚え、ストレス耐性が高くなります。現場の看護師は患者さん一人ひとりに合わせた活動プログラムを作成し、実行してもらうのが役割になります。押し付けるのではなく、やることによるメリットを認識してもらうことがポイントです。患者さんとの関係性を深めるためには、こまめな会話を意識しましょう。