社会復帰を支えるデイナイトケアのやりがい

デイナイトケアの現場は、患者と深く向き合うことから精神的な強さが求められる職場です。しかし、その大変さがあるからこそ、他の診療科では得難い大きなやりがいを感じられます。時間に追われる病棟看護とは異なり、デイナイトケアでは一人の患者と長期的に関わることが可能です。時間をかけてコミュニケーションを重ねる中で、少しずつ患者の心の扉が開いていく瞬間に立ち会えるのは、この仕事ならではの魅力と言えるでしょう。

デイナイトケアにおける看護師の喜びの一つは、患者の明確な回復過程を間近で見守れることです。最初は無表情で会話もままならなかった患者が、プログラムに参加するうちに笑顔を見せるようになったり、他の患者と楽しそうに話せるようになったりします。生活リズムが整い、意欲を取り戻していく姿に寄り添う中で、患者との間に特別な信頼関係が築かれていくのです。「あなたがいるから頑張れる」といった言葉をかけられた時には、看護師としての大きな喜びと自信を感じられるでしょう。一進一退を繰り返しながらも着実に前に進んでいく患者の姿は、何よりも原動力となります。

患者が社会復帰を果たし、施設を卒業していく姿を見送ることは、この仕事における最大の感動と達成感をもたらすはずです。一人の人間が自信を取り戻し、新たな人生の一歩を踏み出す瞬間をサポートできた証になります。自分の関わりが誰かの人生を良い方向へ導く手助けになった実感は、看護師のキャリアにおいて貴重な経験でしょう。デイナイトケアは患者の人生に深く寄り添い、その再出発を支える大きな使命と喜びに満ちた仕事です。

デイナイトケアに必要なスキル

デイナイトケアとは精神疾患を抱えた患者に対して、午前から夜まで1日かけておこなうリハビリテーションです。デイナイトケアの目的は患者の夜型となった生活リズムを昼型へと修正し、社会復帰を目指すことにあります。精神疾患を抱えると多くは睡眠障害があらわれて睡眠を取る時間が昼間となり、生活リズムが夜型へとなりがちです。また、精神疾患を抱えた人は一定期間治療を行うことによって人や社会との関わりが薄れていき、社会復帰への希望も薄れていく人が多いです。参加する精神科の看護師は患者をサポートするためにコミュニケーションをもとにしたケアをしたり、患者を観察して状況などを医師に伝えたりします。

デイナイトケアを行う看護師に必要なスキルはコミュニケーション能力と観察力、精神的な強さになります。精神疾患を抱えると、コミュニケーション能力が下がってしまう人が多いです。患者自身が話をしてくれなくなった場合は、看護師の高いコミュニケーション能力が必要となります。患者のコミュニケーション能力が下がるということは、患者自身が自分の想いを伝えることも難しくなることです。看護師は患者の状況を医師に伝えなければなりませんので、鋭い観察力も必要です。

多くのデイナイトケアは朝の9時から夜の8時ごろまでおこない、慣れないことを行うことによってストレスが溜まる患者もいます。医師や看護師のいうことをきかなくなるケースがあり、薬を飲まなければならないのに拒否したり看護師に対して暴言や心無い言葉で攻撃したりする患者もいます。粘り強さと怯まない精神的な強さもデイナイトケアを行う看護師には必要です。

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